疾患・症状

長引く痛み、他院で良くならなかった痛みも、まずはご相談ください。

高齢者の慢性痛・ADL低下

高齢者の慢性痛・ADL低下

長引く痛みで、立つ・歩く・着替えるなど日常動作が難しくなる方へ。

こんな症状の方へ
  • 痛みで外出や家事を控えるようになった
  • 痛みで夜眠れない
  • 杖や歩行器が手放せなくなった
  • 圧迫骨折の痛みで日常生活に支障をきたしている
当院の主な治療方針
  • 神経ブロックで痛みをやわらげる
  • 理学療法士のリハビリで機能回復
  • 必要に応じて心理支援も組み合わせる

圧迫骨折の痛みについて
痛みをやわらげる治療とあわせて集学的な治療を行うため、2ヶ月ほどの入院が必要となることがあります。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症

神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、足のしびれや痛みが出る病気です。

こんな症状の方へ
  • 歩くと足が痛くなり、休むと楽になる
  • 前かがみだと楽だが、背筋を伸ばすと痛む
  • 大きな手術はできるだけ避けたい
当院の主な治療方針
  • 神経ブロック治療(硬膜外・神経根)
  • 画像下治療(硬膜外癒着剥離など)
  • リハビリで姿勢・体幹を整える
椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰や足に痛み・しびれを起こす病気です。

こんな症状の方へ
  • 腰から足にしびれや痛みが走る
  • 咳やくしゃみで痛みが強くなる
  • 手術以外の選択肢を知りたい
当院の主な治療方針
  • 神経ブロック・硬膜外ブロック
  • 低侵襲な椎間板手術・硬膜外癒着剥離
  • リハビリで再発予防
ヘルニアのタイプと治療をくわしく見る

椎間板ヘルニアとは?

背骨と背骨の間には、クッションの役割をする「椎間板(ついかんばん)」というやわらかい組織があります。この椎間板が何らかの原因でつぶれて飛び出し、近くを通る神経を圧迫したり、炎症を起こしたりすることで、腰や脚に痛み・しびれが出る病気です。

腰から、お尻、太ももの裏、ふくらはぎにかけて痛み・しびれが出ることが多く(いわゆる坐骨神経痛)、20代〜40代の働き盛りの方に多くみられます。

ヘルニアには、3つのタイプがあります

同じ「椎間板ヘルニア」と言っても、椎間板の状態によって3つのタイプに分かれます。タイプごとに「痛みの出方」も「効きやすい治療」も違うため、まずはどのタイプかを見極めることが大切です。

タイプ1の図:椎間板の外側がふくらんで神経を押している状態
タイプ1:神経が押されて痛むタイプ

椎間板の外側がふくらんで神経を押している状態です。中身はまだ飛び出ていません。

座ったり立ったりすると痛みが強く、横になると楽になる
神経ブロックの効きはあまり良くないことが多い
必要に応じて「切らない手術(経皮的髄核摘出術)」を検討します
タイプ2の図:椎間板の中身が飛び出して神経にふれて炎症を起こしている状態
タイプ2:神経に直接ふれて炎症が起きるタイプ

椎間板の中身が飛び出して、神経に直接ふれ、強い炎症を起こしている状態です。

痛みが激しく、寝ていても痛むことが多い
神経ブロックがとてもよく効きます
ブロックを繰り返すことで、治癒も期待できます
タイプ3の図:時間が経過し神経のまわりに癒着ができている状態
タイプ3:長く続いて慢性化したタイプ

飛び出した椎間板の中身は時間とともに小さくなっていますが、神経のまわりに癒着(神経のまわりに繊維組織が絡まる状態)が起き、痛みが続いている状態です。

神経ブロックである程度よくなるが、完治しにくい
必要に応じて「ラッツカテーテルによる神経形成術」「硬膜外腔内視鏡による癒着剥離」を検討します

タイプごとに、適した治療は異なります。ここからは、当院で行う主な治療について、もう少しくわしくご紹介します。

経皮的髄核摘出術(切らない手術)

主にタイプ1のヘルニアへの治療

「神経が押されて痛むタイプ(タイプ1)」のヘルニアに対しては、当院では「経皮的髄核摘出術」という切らない手術を中心に行います。針だけで行う、体への負担が少ない手術です。腰から針を刺し、その針の中から特殊な装置を入れて、椎間板の一部を取り除いたり焼灼したりして、椎間板内の圧力を下げます。圧力が下がることで神経への圧迫が減り、痛みがやわらぎます。

  • 手術時間約30分
  • 麻酔皮膚の局所麻酔のみ(全身麻酔は不要)
  • 入院2泊3日
  • 費用保険適応で、自己負担6〜8万円程度
  • 術後すぐに歩けますが、約2か月コルセットを着用し、激しい運動は避けます
  • 術後リハビリ週1回のリハビリを1ヶ月間行います

主に「神経が押されて痛むタイプ(コンテインドタイプ)」のヘルニアが対象です。事前に「椎間板造影検査」でタイプを診断してから適応を決めます。椎間板性の腰痛や、椎間板が突出した脊柱管狭窄症の方も対象になります。

当院では症状に応じて、以下の3つの装置を使い分けています。

腰椎L'DISQの処置イメージ:椎間板の断面でプラズマ先端が髄核を焼灼している図
腰椎L'DISQ(プラズマ椎間板減圧術)

針から最小侵襲のデバイスを入れ、椎間板を効率的に焼灼して、椎間板内の圧力を下げます。神経への圧迫が減り、痛みが早くやわらぎます。慢性化したヘルニアにも効果が認められています。

手術中の神経障害リスクを下げるため、鎮静(眠らせる処置)は行いません
術後、一時的に腰痛が増強することがあります
腰椎DISC-FXの処置イメージ:椎間板の断面と使用するデバイスの図
腰椎DISC-FX

針から鉗子(かんし:ハサミ状の器具)を入れる外筒を、椎間板内に挿入します。まず鉗子でヘルニアの元になる髄核を削り、その後に特殊なデバイスで焼灼。椎間板内の圧力を下げ、神経の圧迫を減らします。

術後、一時的に腰痛が増強することがあります
頸椎Trigger-Flex Dartの処置イメージ:高さが低くなった椎間板に針を刺し、先端で髄核を焼灼している図
頸椎Trigger-Flex Dart

椎間板の高さが低くなっていて、腰椎DISC-FXの対象にならない方が対象です。針を刺して最小侵襲のデバイスで髄核を焼灼し、椎間板内の圧力を下げます。手術時間は約30分。

鎮静は行いません
術後、一時的に腰痛が増強することがあります
この治療は、2026年7月からは自費診療になります
入院から退院までの流れ
  1. 手術前日に入院していただきます
  2. 当日朝から、感染予防のために抗生剤の点滴を行います(その後3日間は内服)
  3. 手術は30分〜1時間ほど。通常はうつ伏せの姿勢で行います
  4. 術後、トイレ歩行は可能ですが、できるだけベッド上で安静にしていただきます
  5. 手術翌日、痛みの増強がないことを確認して退院となります

慢性化したヘルニアへの治療

タイプ3のヘルニアへの治療

長く続いて慢性化したタイプ(タイプ3)では、神経のまわりの癒着が痛みの原因になります。「経皮的髄核摘出術」が適応にならないため、以下のような治療を検討します。

  • ラッツカテーテルによる神経形成術:尾骨の付け根の小さな穴から細いカテーテルを入れ、神経のまわりの癒着(ゆちゃく)をはがし、薬剤で炎症をしずめる方法。
  • 硬膜外腔内視鏡による癒着剥離:細い内視鏡で、神経のまわりの癒着を直接見ながらはがす方法。
帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹のあと、ピリピリした痛みだけが続く状態です。

こんな症状の方へ
  • 発疹が治っても、ピリピリした痛みが続く
  • 衣服が触れるだけでも痛い
  • 痛みで夜眠れない
当院の主な治療方針
  • 早期からの神経ブロック治療
  • 神経痛に効く内服薬を症状に合わせて調整
  • 心理支援で痛みによる不安にも対応
三叉神経痛

三叉神経痛

顔に電気が走るような鋭い痛みが、突然くり返し起こる病気です。

こんな症状の方へ
  • 顔の片側に、電気が走るような強い痛みがある
  • 歯みがき・洗顔・食事・会話で痛みが出る
  • 痛みが怖くて、食事や会話を避けてしまう
  • 数秒から数十秒の激しい痛みをくり返す
  • 歯科治療をしても痛みが改善しない
当院の主な治療方針
  • 痛みの部位や誘因を確認し、歯科疾患・副鼻腔炎・帯状疱疹後神経痛などとの鑑別
  • 症状に合わせた神経痛の内服薬調整
  • 三叉神経ブロックなどの神経ブロック治療
  • 薬で十分に改善しない場合は、専門医療機関での画像検査や手術治療も含めて検討

顔の痛みについて
顔の痛みは歯の痛みと間違われることもあります。痛みを我慢せず、早めにご相談ください。

その他の対応症状

頭・顔の痛み

  • 頭痛(片頭痛・緊張型・群発型)
  • 顔面痛
  • 三叉神経痛
  • 舌咽神経痛 など

首・肩・腕

  • 頸椎椎間板ヘルニア
  • 変形性頸椎症
  • 首・肩・腕・肩甲骨あたりの痛み
  • 肩関節周囲炎
  • 腕のしびれ など

腰・下肢

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 坐骨神経痛
  • 圧迫骨折後の痛み
  • 変形性膝関節症 など

体幹・四肢の慢性痛

  • CRPS(複合性局所疼痛症候群)
  • 手術後の痛み
  • 外傷後の痛み
  • 線維筋痛症 など

帯状疱疹関連

  • 帯状疱疹の急性期の痛み
  • 帯状疱疹後神経痛

その他

  • がんの痛み(癌性疼痛)
  • 顔面神経麻痺 など

ここに記載のない症状も、まずはお気軽にご相談ください。

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